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Description of the talk in English

日本における就業上の感情管理に関する個人的・社会的コストについて

講演者:デイビッド・松本博士(サンフランシスコ州立大学)

日時:2003年9月16日(火)(7:00pm~9:00pm)

場所:高槻市立総合市民交流センター・5F視聴覚室(JR高槻駅南口徒歩1分)

TEL:0726(85)3721

費用:500円(会員)、1,000円(非会員)、500円(学生)

使用言語:英語

 

発表の概要:

 人間の感情は、自然界における最強の力の1つである。それは、何かを構築する原因にも破壊する原因にもなれば、人々を結びつけることも、逆に、分離することもできる。また、善のためにも悪のためにも使われるし、芸術、音楽などの高尚なものにも、また、戦争にも通じるものである。このような理由で、社会や文化における最重要目標の1つとして、生き抜くための可能性を最大にするために感情を規制することがあげられる。文化や社会はこれを感情規制と呼ばれる感情管理のプロセスを通して行っており、文明の歴史を通じて行われている。職場組織には独自の組織文化があり、どのようにして個々の企業が感情管理を行っているかは組織文化の重要な側面である。しかし、日本企業における感情管理の実践が個人や社会に及ぼす結果については、これまでほとんど着目されてこなかった。今回の講演では、感情管理が個人と社会にどのような結果をもたらすのかを話すとともに、より良い感情規制の実践を通じて、個人や社会の状況を改善する方法についても言及したい。

発表者のプロフィール:

デイビッド松本博士。現在、サンフランシスコ州立大学、心理学科の教授であり、文化感情研究所のディレクター。ミシガン大学にてB.A.カリフォルニア大学バークレー校にて M.A.およびPh.D.を取得。15年間に渡って、感情、人間の相互作用、文化について研究 をされており、論文、著書、ビデオ製作、評定スケールの開発などを含めて、その業績は 250に及ぶ。国内外での講演活動も多数あり、ビジネスの分野における異文化コンサル タントとしても活躍中。柔道についても造詣が深く、現在、合衆国柔道連盟委員長および 国際柔道連盟公認研究員。1996年のアトランティックオリンピックをはじめ、数々の 世界選手権でアメリカ合衆国のチームリーダーを務める。主な最近の著著として、The New Japan: Debunking Seven Cultural Stereotypes (2002, Intercultural Press), The handbook of culture and psychology (2001, Oxford Univ. Press), Culture and psychology (2nd ed.)(2000, Brooks Cole Publishing Co.)など。

 *9月の例会では、サンフランシスコ州立大学よりデイビッド松本先生をお迎えします。通常の日曜日の開催ではありませんが、多数の皆さんにお目にかかれますのを楽しみに致しております!  
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DR. DAVID MATSUMUTO